近年のDX化にともない、AWS(Amazon Web Service)の活用が拡大しています。当記事では、エンジニアを対象とした情報展開・教育という観点から、クラウドコンピューティングサービスであるAWSの認定資格「AWS認定」についてご紹介したいと思います。

そもそもAWSとは?

「AWS認定」の紹介に入る前に、まず、AWSについて説明します。

AWSとは、みなさんご存知のインターネット通信販売会社「Amazon」が提供しているクラウドコンピューティングサービス(以下クラウド)の事です。
クラウドコンピューティングは従来のオンプレミス型と比べ、低コストかつ迅速にサービス展開が可能という特徴があります

AWSは、このクラウドコンピューティングサービスのパイオニアであり、米調査会社のSynergy Research Groupの2019年第3四半期におけるIaaSとPaaSを合わせたクラウドサービス市場の調査結果ではAWSの全世界シェアはおよそ40%であり、シェアNo.1となっています。

参考:Amazon, Microsoft, Google and Alibaba Strengthen their Grip on the Public Cloud Market
https://www.srgresearch.com/articles/amazon-microsoft-google-and-alibaba-strengthen-their-grip-public-cloud-market

AWS認定取得のメリット

昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)が話題となっており、その影響から自社オンプレミス環境をクラウドへと移行する企業も増えています。時代はクラウド環境とオンプレミス環境どちらを利用するか?といった考え方から、いかにクラウドへ移行するか、という考え方へシフトしつつあります。

また前述の通り、AWSは全世界でシェアNo.1であり、クラウドサービス業界のパイオニアです。AWS認定を取得する事は、AWSの考え方を学ぶと同時に、自身の市場価値向上にもつながるため、エンジニア、非エンジニア問わず大きなメリットとなります。

ちなみに、アメリカでは、AWS認定資格取得者の平均年収は1000万円ほどだそうです。年収アップのチャンスかも?

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AWS認定の種類

AWS認定は、システム設計担当、開発担当、運用担当向けだけでなく、クラウドをビジネスとして活用したい人に向けた資格もあります。

具体的には、以下、計11種の試験があります。

  • プロフェッショナル(上級試験) 2種
  • アソシエイト(中級試験) 3種
  • ベーシック(初級試験) 1種
  • 専門試験 5種 
AWS認定の種類

各試験とも、本試験とは別に模擬試験を受験する事が可能です。下記より、アソシエイトとベーシックに関して、順を追って紹介していきます。

AWS認定クラウドプラクティショナー

この認定は、今後AWSを自社のビジネスにて利用したい方や、AWSを使えるようになりたい方、AWSを勉強したいけど何から始めたら良いか分からない!といった方にオススメです。

具体的にAWS認定クラウドプラクティショナー試験は、クラウドコンピューティング全般の知識からAWSサービスのユースケース、セキュリティや料金モデル等、AWSクラウドの概要を幅広く網羅した認定資格となっています。

クラウドプラクティショナー試験合格に向けて勉強を行う事で、一般的なクラウドコンピューティングに関する知識、AWSの概要・サービスなどについて幅広く学ぶ事が出来ます。クラウドプラクティショナー試験はAWS認定の中でもベーシック(初級試験)に位置づけられる試験なので、AWS認定資格の最初の目標として掲げるのも良いのではないでしょうか。

参考:クラウドプラクティショナー
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-cloud-practitioner/

AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト –

AWS認定ソリューションアーキテクト試験は、主にAWSのクラウドサービスを用いたソリューションの設計担当者向けの資格です。本試験の上級試験として、「ソリューションアーキテクト‐プロフェッショナル‐」という試験があります。

設計担当者向けの試験という事もあり、AWSの各サービスに対する概要だけでなく、それらのサービスをどのように利用すれば、より安全で落ちにくいサービスを構築できるか、といった知識が問われます

クラウドプラクティショナー試験のように、料金モデルなどを問われることはありません。ソリューションアーキテクト取得に向けて勉強することでAWSサービスの概要、使い方などの知識を幅広く得ることができます。

参考:ソリューションアーキテクト‐アソシエイト‐
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/

参考:ソリューションアーキテクト‐プロフェッショナル‐
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-professional/

AWS認定SysOpsアドミニストレーター

AWS認定SysOpsアドミニストレーター試験は、おもにAWSのクラウドサービスを用いたソリューションの開発、管理、運用担当者向けの資格です。本試験ではAWSを用いて構築したソリューションの運用、管理をどのように行うか、といった観点の問題が出題されます。

ソリューションは構築完了がゴールではありません。運用担当者は構築したソリューションをどのように安全かつ落とさずに運用していくか、といった検討を常に行うことが重要です。

本試験を通して、AWSサービスを使用したソリューションの管理・運用に関する知識を身に着ける事ができます。また、オンプレミスにて稼働しているサービスをいかにAWSに移行するか、といったテーマの出題もあります。

参考:SysOpsアドミニストレーター‐アソシエイト‐
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-sysops-admin-associate/

AWS認定デベロッパー

AWS認定SysOpsアドミニストレーター試験は、おもにAWSのクラウドサービスを用いたアプリケーションの開発、保守担当者向けの資格です。
前述のソリューションアーキテクト、SysOpsアドミニストレーターと比べると、よりアプリケーション開発者向けの試験となっています。

構築予定のアプリケーションへのAWSサービス組み込み方法について、またAWS各サービスの機能についてより詳細な知識が問われます。

また、昨今注目されているコンテナサービスやサーバーレスアプリケーションなどについても言及されています。本試験を通してAWSサービスを活用したアプリケーション開発に関する知識を身に着ける事ができます。

ちなみに、前述のSysOpsアドミニストレーターと本試験内容を組み合わせた上級試験として、DevOpsエンジニア-プロフェッショナル-という試験があります。

参考:デベロッパー‐アソシエイト‐
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-sysops-admin-associate/

参考:DevOpsエンジニア‐プロフェッショナル‐
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-sysops-admin-associate/

最後に

今回は、クラウドコンピューティングサービスのパイオニアであるAWSの認定資格について紹介しました。

DX化に合わせ、より高いサービスの提供を目指し、自己研鑽の1つとしてエンジニアを中心にAWS認定資格取得に挑戦してみるのもよいかもしれません。クラウドコンピューティングサービスに関わる人は、ぜひ一度挑戦してみてください。